オーダースーツに合ったケア方法を紹介
Clean
オーダースーツを長く愛用していただくためには、適切なケアが欠かせません。品質を長く保ち続けるためのクリーニングや洗濯に関する考え方、方法をご紹介いたします。高品質な素材の特性やお手入れ方法、スーツの持つ美しさや機能性を最大限に発揮するためのポイントをお伝えいたします。
高級衣料の代表的な素材であるウールやシルクは、動物性の繊維です。平たく言ってしまえば、動物の毛であり、分泌物です。ご存知のとおりその主要成分はタンパク質です。ドライ・クリーニングの洗浄液はタンパク質を固くする性質があり、脱脂力が非常に強いため、動物性繊維が本来持つ脂質や保水性に重大なダメージを与えてしまいます。
ドライクリーニングの問題点
・ドライクリーニングは回数を重ねる毎に、生地表面に付着した汚れを繊維の内部に潜り込ませます。その結果、黒ずみ・黄ばみが生じ、生地の質感も固くなります。
・強い脱脂力で、生地本来の持ち味(しっとり感・ぬめり感)を損ない、風合いを無くします。
・生きている天然素材の繊維は潜り込んだ汚れにより、生地の目詰まりを起こし、通気性・保水性を失い窒息状態となり、生地の寿命を縮めてしまいます。
弊社では繊維の特質を最大限に引き出し、常にベスト・コンディションに整えるためのお洗濯方法をご紹介しております。
シュウ・カワグチのお奨めするクリーニング「湿式クリーニング」
生地表面に60℃の特殊洗浄液を噴霧し、汚れやシミを柔らかくして浮き上がらせ、バキュームアイロンで汚れを吸引します。
特殊洗液で湿らせたのち、特殊乾燥機を用いて洗浄と乾燥を行います。
イヤな薬品臭も残りません。汚れを取るのみならず光沢効果(つやだし)、柔軟効果(ソフト感)、静電気防止効果(汚れの付着を防ぐ)、脱臭効果(体臭、食物臭などを除く)、仕上げ効果(服地のコンディションを整える)があり、生地を芯から生き生きと蘇らせ、衣料の寿命を延ばします。
お預かりしたお洋服は、一点ずつ個別洗浄いたします。
私どもの素材への考え方を満たしてくれるクリーニングとして、お洋服の寿命を格段に延ばす「湿式クリーニング」をお奨めしております。
*シミ・汚れの状態、素材により、料金が異なる場合がございます。
*ひどい油性の汚れは、ドライ・クリーニングをお願いする場合がございます。